筋トレすると毛が抜ける?

髪の毛が薄くなることはできるだけ避けたい!というのは世の男性の共通の願いですよね。

 

そのためか、「○○を食べるとハゲやすい」とか「××は薄毛に効果あり」というような、迷信にも似たさまざまな説が巷にあふれかえっています。

 

今回取り上げたいのは、「筋トレをするとハゲる説」

 

この説が本当なら、各種アスリートやスポーツを趣味としている人は、運動中に髪の毛がハラリ、なんて心配…とまではなくても気が気でないでしょう。

 

かくいう僕もマラソンが趣味なので、体づくりをした結果ハゲるなんてことになったら…

 

そこで、筋トレが髪の毛にどんな影響を与えるのかをしっかり検証してみることにしました!

 

筋トレがはげるといわれている理由

どうして筋トレをするとハゲるといわれているのでしょうか?

 

調べてみたところ、筋トレをして髪の毛が薄くなったと感じる人が、少なからずいるから、とのこと。

 

もしかしたら、心当たりがある方がいるのではないでしょうか。

 

でも反対に、かなり筋肉を鍛えても薄毛になっていない人だって大勢います。

 

ターミネーターでお馴染みのシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーさん(伝説のボディビルダーです!)とか、なかやまきんにくんとか小島よしおさんなどの筋肉芸人もみんなハゲてませんよね。

 

邪魔にならないように短髪にしている方はいますが、そういう方たちは別にハゲているわけではありません。

 

では、筋トレで抜け毛が進行したと感じた人は、たまたまAGAが発症するタイミングとピッタリ重なってしまっただけなのでしょうか?

 

いえいえ。やはり筋トレが薄毛の引き金になることもあるのです!

 

筋トレで脱毛が進むメカニズム

筋肉を鍛えると、男性ホルモンであるテストステロンを多く分泌するよう、脳の視床下部が指令を出します。

 

テストステロンは、筋肉を増大させて男性らしいたくましい骨格を作りながらそれらのはたらきを高め、バイタリティをアップする作用があるので、筋トレには必要不可欠です。

 

ところが、このテストステロンが5αリダクターゼと結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)を生成してしまうのです。

 

AGAの主な原因であるDHTは、毛母細胞の細胞分裂を阻害し、ヘアサイクルを早めて成長期を短くしながら抜け毛を促進させていく恐ろしい男性ホルモンですから、筋トレを始めたことによって急に髪の毛が減っていくこともあり得るわけです。

 

また、筋肉を鍛えることで消費される栄養素が髪の毛にまわらなくなることで、薄毛リスクが高まる場合もあります。

 

髪の毛の90%以上はケラチンというたんぱく質でできているのですが、筋肉を作ったり回復させたりするのにも多くのたんぱく質が必要となります。

 

そして、そのケラチンを合成する際に欠かせない亜鉛も、筋肉細胞の代謝に多く使われていきます。

 

こうした栄養素を補わずに筋トレをしていくと、どうしても髪の毛を作る分が不足してしまいがちになり、元気な髪の毛を作り出すことが難しくなるのです。

 

個人差があるのはなぜ?

単なる栄養不足が原因であれば、その不足分を補えば済むだけの話なのでとりあえず置いておくとして、ここでは男性ホルモンの影響について考えていきましょう。

 

AGAになるかならないかは、5αリダクターゼの分泌量と毛乳頭にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)の感受性によって違ってきます。

 

この5αリダクターゼには1型と2型があり、1型は全身の皮脂腺に、2型は前立腺のほかに前頭部や頭頂部の毛乳頭付近に存在しているのですが、この2型の量が多いとテストステロンと結合して作り出されるDHTの量も多くなるのです。

 

さらに男性ホルモン受容体がDHTを感受しやすいタイプであれば、DHTとドンドン結びついて髪の毛の成長を抑制してしまい、AGAが進行していってしまいます。

 

この5αリダクターゼの分泌量と男性ホルモン受容体の感受性は遺伝によるものが大きく、ここに個人差が生まれます。

 

つまり筋トレは単なるきっかけにすぎず、悪いのは5αリダクターゼの量と男性ホルモン受容体の感受性ということになります。

 

こうしたAGAになるリスクが高い体質では、テストステロンの増加によってAGAの進行が加速するリスクも高まるわけです。

 

こう聞くと、「AGAになるなら筋トレをしない方がいい!」と結論付けたくなるでしょうが、AGAは進行性ですから、筋トレをしなくても遅かれ早かれ始まってしまいます。

 

大事なのはAGAになりやすい体質かどうかを知り、対策を講じることなのです。

 

AGAを進行させない運動法

ではAGAの疑いがある場合、筋トレを含めた運動はするべきではないのでしょうか?

 

まず、過酷なウエイトトレーニングなどで急激に筋肉を増大させるトレーニングは、控えたほうがよさそうです。

 

オーバートレーニングは短時間でテストステロンを急増させるばかりか、体に多大な疲労とストレスを与えることにもなり、これらはDHTをより多く作り出す要因にもなるのです。

 

そして酷使した筋肉を回復させるために、たんぱく質や亜鉛だけでなく、各種ビタミンやミネラルも消費してしまいます。

 

これらは健康な髪の毛にとって必須栄養素なので、がんばりすぎはよくないのですね。

 

ただしテストステロンが少なすぎても、体はテストステロンより強力な男性ホルモンであるDHTを急いで作り出そうとしてしまいますので、適度な運動は必要です。

 

その点、有酸素運動であれば、ゆるやかにテストステロンをアップさせることができ、たんぱく質と結びつきやすくなるのでDHTに変換するのを避けることができます。

 

また、体を動かして汗をかくことで、わずかではありますが汗とともにDHTを排出することができますし、全身の血流が改善されて毛包に栄養が届きやすくなりますので、AGA予防のためにも運動をする習慣をつけましょう。

 

その際、運動で消費される栄養をバランスのよい食事やサプリメントでしっかり補うように意識するのがポイントです。

 

また、AGA用のサプリメントやプロテインというのも売り出されているので、試してみるのもいいかもしれません。

 

もちろん、本気でAGA治療をしたい人は、僕みたいにAGA専門の治療院に通うことをオススメします。

 

 

筋トレをしている場合、今すぐやめるべき?

現在筋トレを行っている場合、AGAによくないからといって急に中断するべきなのでしょうか。

 

結論から言うと、いきなりやめるのはオススメしません。

 

これまで継続してトレーニングをしていたのであれば、運動していなかった頃よりもテストステロンは日常的に多く分泌されているはずです。

 

そんな状態で突然筋トレをやめた場合、体は分泌量をすぐには減らすことができないので、筋肉作りで使われるはずのテストステロンが体内で余ってしまいます。

 

そうなると、筋トレをしていたときよりも、かえってDHTを生成しやすい環境になってしまうのです。

 

そのため、徐々に負荷の軽い運動に移行させるか、AGA治療薬などでDHTの生成をおさえるようにしながら様子を見ていくようにするといいでしょう。

 

これから筋トレを始めたいけど薄毛が心配、という方は、まずAGA専門のクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

 

クリニックの検査では、AGAになりやすい体質かどうかを知ることができます。

 

検査でAGAリスクが高いと判断されたとしても、必ずしもAGAが発症するわけではありませんが、知っておくことで気をつけることができます。医師の診察や治療によってある程度防ぐことも可能です。

 

どうしても筋トレが必要な場合は、投薬しながら続けるという選択肢もあるでしょう。

 

AGA治療薬には動悸やめまいなど運動に支障をきたす副作用が起こることもあるので、医師のサポートがあると心強いですね。

 

体を動かすことは大事!

激しい筋トレはAGAを進行させるきっかけにもなりますが、体を動かすこと自体はストレス解消になります。

 

新陳代謝を高めて血流を良くし、コラーゲンの生成を後押してみずみずしい頭皮を作るなど、髪の毛の健康にもいいことずくめです。

 

あまり怖がりすぎず、まずは自分の体質を知り、それに則した対策をとりながら、適度な運動を心がけていきましょうね。

 

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